賞状書士と賞状技法士の養成講座の違い

賞状の養成講座と言うと、賞状書士と賞状技法士が有名です。その他にもユーキャンなどでも賞状書法という養成講座がありますが、ここでは賞状書士と賞状技法士とはどのような講座なのか紹介していきます。

 

僕自身の受講歴

 

僕はこの二つの講座を両方とも受講した事があります。学生の時に賞状書士の通信講座を受講し、賞状技法士は40代はじめまで受講していました。

 

25年以上前の学生の時、賞状技法士の通信講座を受講したのですが、特に目的意識も無く受講したので、ただ漠然と受講しただけでした。

 

時は流れ2009年・・・

 

在宅で筆耕の仕事がしたいと具体的に思うようになり、賞状の講座を受講し直そうと決心しました。そして、この時は賞状技法士を選びました。

 

賞状技法士協会では賞状技法士の最高位1級を取得し、そのまま協会内で行書コースと師範コースも受講しています。

 

賞状書士と賞状技法士 養成講座の違い

 

受講の理由

 

学生の時・・・20年近く前ですが、友人が賞状を書くアルバイトをしていたのに触発され、自分でも賞状を書く資格が欲しいと思いました。そして、当時の雑誌の広告で見た賞状書士の通信講座を申し込みました。この時は、筆耕の意識が弱かったので、これで終了です。

 

2009年、在宅自営で毛筆の仕事がしたくて、そして賞状の技術を本気で身に付けたくて、養成講座を調べはじめました。この頃になると、インターネットのおかげで調べる事は簡単です。

 

調べたうえで候補に挙がったのが、前回も受講した賞状書士と賞状技法士でした。どちらにしようか悩んだので、両方共に資料請求し、見比べたうえで賞状技法士を選ぶことにしました。

 

養成講座を選ぶ基準

 

養成講座を選ぶ基準は、ズバリ書風です。どちらの講座も基本書体は楷書です。それも賞状に適した少し横長の楷書です。両方の講座ともすごくいい字なのですが、書風が結構異なります。結局、書風の違いは自分の好みで選びました。

 

技術的な事は当時分かりもしなかったので、書風の好みで選んだというのは当然の事かもしれません。受講料や内容に大きな違いは感じませんでした。

 

※理想を言うと、筆耕の実績が多く、知識豊富な先生から習うことです。しかし、現状でそれを調べる術はありません。

 

賞状を書く資格

 

当時の僕も「賞状を書く資格が欲しい」と単純に考えていました。しかし、実際に自分がプロとして活動していると、「賞状を書く事に資格は必要ない」という事に気が付きます。

 

賞状書士の資格や賞状技法士の資格はあくまで民間資格であり、国家資格ではありません。賞状を書く事に国家資格は必要ないので、賞状は知識と技術があれば、プロとして活動して問題無いのです。

 

筆耕の仕事をする人のことを、僕は『筆耕士』と呼んでいますが、筆耕士も自分で「僕は筆耕士です」と名乗ってしまえば、筆耕士なのです。

 

主な目的は技術習得

 

賞状書士や賞状技法士を受講する際は、賞状の資格を得る事を目標にするのではなく、自分で納得のいく知識と技術を習得する事を目的にした方が良いと思います。またそれの方が現実的です。

 

ただし、各講座の等級や認定は自分の知識を計る物差しの役割は果たします。そう割り切った考えの上で、受講する事をお勧めします。

 

つまり、最高位の取得が最高の結果ですが、最高位を持っていても仕事に応用できなければ意味がありません。逆に、最高位が無くても仕事ができれば問題ないのです。

 

感謝状のサンプル

 

賞状だけじゃない

 

さて、賞状書士や賞状技法士は、賞状のレイアウト方法を学べるだけではありません。基本的な筆耕の技術である、宛名、式辞、式次第、熨斗などを学べることができます。また、贈られてくるテキストはプロになってからも重宝するものばかりです。

 

また、これらの講座には副教材がたくさんあります。様々な副教材があるので、筆耕の仕事の幅を広げるためにはとても助かります。

 

スタートライン

 

筆耕の仕事で収入を得たいと考えても、初めは漠然として、何をしたらいいのか迷う事かと思います。これらの養成講座を受ける事によって、筆耕の仕事とはどのようなものかを知る事ができますし、自分にできる事、不足している事を知る事ができます。

 

賞状書士や賞状技法士を受講する事が、最初のスタートラインだと思います。まずは自分にとって相性が良いと思う講座を受講してみてください。いろいろと見えてきますので!

書状のお仕事より賞状のレイアウトについての画像

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