自営のススメ。筆耕の仕事は給料よりも収入で考える

書道の力を生かして、筆耕の仕事を考えている場合、方法は被雇用と自営の2種類があります。一般的に、『収入とは給料をもらう事』という考え方が浸透しているので、なかなか発想が湧かない人も多いかもしれませんが、筆耕の仕事に関しては自営をおすすめします。

 

筆耕の仕事と需要

 

書道の技術を生かして、収入を得ている人は多くありません。そんな収入を得ている人は、書道の先生が殆どです。賞状や宛名、記章やペナント、式次第や為書き、祝辞や弔辞など、筆文字を使うシーンは多々あるのに、これらを書く筆耕で収入を得ている人はとても少ないのです。もったいない・・・。

 

僕が自営で運営する『筆耕コム』には、日々色々なご依頼がきますが、こんな事を言うお客様がとても多いです。

 

「助かりました」

 

賞状を1枚単位で依頼したい、親に渡す感謝状を書いてもらいたい、文字数が多いペナントを依頼したい、近所の筆耕が下手なので上手な人に書いてもらいたい、卒業証書を頼んでいた筆耕さんが廃業してしまった・・・など

 

「でも、何処に依頼していいのか分からない」

 

筆耕を依頼したいと探している人はとても多いです。『筆耕コム』はインターネットで集客しているので、全国から問合せが来ます。日本全国に筆文字を必要としている人は無数にいて、筆耕士は足りていないと言うのが、僕の実感です。

 

給料よりも収入

 

実は、需要に対して供給が少ないのが筆耕の仕事です。筆耕の仕事を始めた場合、「仕事が無い」と言う事はありえないのではないかと思っています。(※筆耕士の腕前にもよりますが)

 

筆耕の仕事を得る方法を考えた場合、『被雇用』と『自営』を考える事ができると思います。『被雇用』と『自営』はどちらが良いのかというと、どちらでもいいのですが、個人的には『自営』をおすすめします。

 

なぜ『自営』がおすすめかと言うと、理由は簡単で「収入が多いから」です。

 

僕は筆耕の仕事を始めた時、いきなり自営からスタートしたので、筆耕業者に雇用されたことがありません。その為に実際の給料は知りませんが、知り合いの筆耕士さんに聞いた話で、ちょっと驚きの給料を教えてくれましたのでご紹介します。

 

 

例えば『賞状全文』

 

自営の僕は、1枚当たり平均5,000円程度頂いています。
筆耕料金が5,000円で、経費は・・・墨代と書く時間

 

被雇用の知り合いは、1枚2,000円。

 

・・・え?

 

例えば『卒業証書』

 

自営の僕は、1枚当たり平均260円程度頂いています。
筆耕料金が260円で、経費は・・・墨代と書く時間

 

被雇用の知り合いは、1枚70円。

 

・・・えええ?

 

 

知り合いの登録している筆耕業者が特別安いのかも知れません。他の筆耕業者さんの実情は知りませんが、かなり驚きました。筆耕業者で働いている人や登録している人は長続きせずに止める人も多いとか・・・

 

もったいないですね。知識も実力もあって辞めちゃうのはもったいないとしか言えません。

 

将来的な独立

 

筆耕の仕事をはじめて、いきなり自営で運営する事に抵抗がある人は、将来的な独立を考えてみてはいかがでしょうか?筆耕業者にいる時は『修行』と考え、筆耕の仕事の種類や依頼主の属性など、業界の事を知るのにはとても有益だと思います。

 

自営は集客が命

 

自営で最も大変なのは『集客』だと思います。僕の場合は、自力でホームページが作れたり、インターネットの知識が多少なりともあった事が大きな武器となっているので、『集客』には困っていません。

 

また、インターネットができなくても集客する方法はたくさんあります。最も簡単なのがダイレクトメールです。近所の市町村や学校、結婚式場やホテルなど、筆耕と関連しそうな行政や会社に資料を送り続ければ、結構仕事は取れると思います。

 

 

成せば成る、成さねばならぬ何事も

 

『自営』と聞くと、難しそうと尻込みしてしまう人もいますが、結構やってみると何でもできるものです。逆に言うと、やってみないと何も分かりません。一度きりの人生なので、やりたいことをやってみてはいかがでしょうか。

 

チャンスは誰にでもあるけど、掴むか掴まないかは本人次第です!

書状のお仕事より賞状のレイアウトについての画像

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