筆耕のお仕事の花形ともいえるのが賞状を書くお仕事では無いでしょうか?毛筆細字の技術は当然のこと、レイアウトを組み立てる技術が必要となります。
賞状は、様々な種類があります。
更に、法人や行政では、オリジナルの賞状用紙が存在する場合が多く、そのバリエーションは無限にあります。賞状を書くお仕事をするなら、どのような賞状用紙でも適切なレイアウトができる技術と知識を学ぶ必要があります。
しかし、基本的なルールさえしっかりと学んでしまえば、様々なバリエーションでも対応する事ができるでしょう。賞状の基本ルールは、賞状専門の講座で学ぶことができます。自分に合った講座を受講してみてください。
賞状のご依頼は傾向があります。僕の場合、一般企業、独立行政法人、地方自治体、大学等の研究機関などからたくさんのご依頼をいただいています。正直、地方自治体はお抱えの筆耕士がいると思っていたので、ここまでたくさんのご依頼を頂けるとは思っていませんでした。
賞状に関しては、納品すると「助かりました」と言ったお言葉を多くいただくので、書ける人を探しているのではないかと感じます。ネット上だけでなく、直接足を使った営業によって、もっとご依頼を頂けると思います。
筆耕全般に言える事ですが、今は印刷が簡単にできるので、これまで手書きだったモノも印刷にとってかわられています。しかし、手書きが絶対に必要なシーンは変わらないようです。
特に賞状においては、印刷と手書きでは重みが違います。どんなに優れた毛筆風のフォントであっても、印刷の賞状は手書きの賞状に勝てません。しかも圧倒的にです。
こうして考えてみると、独立行政法人、地方自治体、大学等の研究機関のご依頼が多い事は、とても納得できます。印刷の賞状を送る事は、とても許される事では無いのでしょう。
賞状を書ける筆耕士は、明らかに少なくなっているようです。インターネット上で、筆耕業者のサイトを閲覧していると、賞状を扱っていない業者さんが意外に多い事が分かります。
どんなに毛筆が上手でも、賞状のレイアウトができないという事なのでしょう。もし、あなたが筆耕のお仕事に興味があるのなら、賞状の知識と技術は是非身に付ける事をお勧めします。
筆耕のお仕事をするのであれば、気になるのが収入額です。賞状の収入は、宛名書きと比べると圧倒的に高いです。しかも、労力との対価が全然違います。
これは、筆耕の難易度に比例していると言え、技術料としては当然のことだと思います。それだけ、一般の人ができない仕事をしているという事なのです。