筆耕の被雇用について

自分で筆耕の仕事を始めようと準備している段階、また他の筆耕会社の事を参考にさせて頂いたときに、様々な事を知る事が出来ました。「筆耕会社の事を参考に」とは、筆耕業務の内容、価格の設定、注文形態等の事です。

 

意外に多い筆耕の募集

 

筆耕会社は特に大都市には沢山あり、常にどこかしらで筆耕士の募集をしています。筆耕会社の他にも百貨店の筆耕室、一般企業でも募集している事がありますので、チェックしてみると良いと思います。

 

雇用形態は、就職やアルバイトの他に登録制もあります。登録制の場合は、筆耕会社に出社するのではなく、受けた仕事を在宅で行います。筆耕物を宅配でやり取りするのか、直接営業所で渡し渡されるのか、それぞれです。

 

筆耕の技術の条件

 

筆耕の技術の条件は、毛筆で楷書を書く技術を持っている事です。小さな文字を『細字』、文字を書く技術力を『筆力』と言いますが、細字は宛名書き裏面の差出人を書ける程度。筆力は高ければ高いほど良いでしょう。

 

時折、○○知恵袋の質問で「文字を書く事が大好きなので宛名書きの仕事をしたいのですが、毛筆は書けません。ペンで宛名書きの仕事はありますか?」このような質問を見かけます。

 

正直、毛筆が書けないのであれば、筆耕の仕事は難しいです。ペン書きの依頼もありますが、それは全体の1%程度です。「プロに頼む=毛筆」と考えた方が良いと思います。筆耕士は文字書きのプロという事をシッカリと意識すべきです。

 

もし人を雇うなら

 

僕は個人事業者として筆耕の運営をしています。たまに忙しい時は「誰か手伝ってくれないかなぁ」等と考えてしまい、将来的には登録制で雇う事も考えています。では、もし自分が人を雇う場合、どのような条件を出すのかを考えてみます。

 

  • 筆力が高い人
  • 賞状のレイアウトが引ける人
  • 仕事が早い人
  • 無理をしない人
  • 知ったかぶりをしない人

 

日本には毛筆が書ける人は無数にいます。『筆力が高い人』はすぐに見つかるでしょう。『賞状のレイアウト』ができる人は、経験者か、専門の講座で学んだ人ですね。

 

『仕事が早い人』は書く事が早いのではなく、仕事の取りかかりが早かったり、仕事を効率的に行える人の事で、基本的に真面目な人です。『無理をしない人』は、自分の許容を理解している人の事で、冷静に物事を判断できる人です。

 

『知ったかぶりをしない人』はとても重要で、解らない事は恥ずかしがらずに質問する事が大切です。例えば、熨斗の連名の書き方が分からないのであれば、すぐに調べるなり、上司等に質問します。

 

僕が人を雇うのであれば、こんな人を選びます。

 

知ったかぶりの恐怖

 

さて、話はそれますが『知ったかぶり』はとても危険です。これは、筆耕の世界だけでは無く、通常の社会生活でも同様の事が言えます。

 

『知ったかぶり』は思考停止をもたらし、自分の知識、技術の向上の妨げとなります。更に怖いのは、知ったかぶりをする人は、間違った知識を信じ込む傾向があります。『知ったかぶり』をする人で優秀な人を見た事がありません。

 

また、周りの人に迷惑を掛ける可能性が高く、それはご依頼主にも迷惑を掛けることにもなるので注意が必要です。どんなに経験を積んで知識を付けたとしても、謙虚な気持ちを持っていなければいけません。

 

筆耕業者による選定

 

筆耕業者が募集を掛ける際は、サンプルを送らせる事が多く、サンプルは宛名書きや熨斗が多いようです。中には賞状と言う事もあります。筆耕業者としても、当然即戦力が欲しいので、「経験者のみの募集」「経験者優遇」も多く見かけます。

 

仮に、経験者のみの募集だとしても、自分の知識や技術に自信があるのであれば、応募しても良いと思います。筆耕業者は、よりレベルの高い人を優先するはずです。あなたが未経験者でも応募してみてください。

 

筆耕業者がどのようなポイントに重点を置いているかは、第一には『筆力』ではないかと思います。レイアウトやマナーの知識は、後から短期間で身に付ける事ができますが、『筆力』に関しては、向上には時間が掛かります。

 

式辞筆耕見本

 

筆耕業者に好まれる人は、『筆力』と謙虚さを持ち合わせている人と分析します。※あくまで、僕の考えで、僕ならそう言う人を選びます。

 

もし、あなたがこれから筆耕業者に応募したいと考えているのなら、今一度自分の『知識』と『筆力』を見直してみて、自分には何があって、何が足りないのかを分析してみてください。仮に、今は足りない部分が多くても、きっとうまくいくはずです。

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