筆耕の仕事をいつ始めるか?
賞状や宛名書きのレイアウトの知識が身に付いている場合、筆耕の仕事を始めるタイミングについて考えてみます。
必要な2つの要素
筆耕の仕事には、大きく2つの技術要素が必要となります。それは毛筆の技術と、レイアウトの技術です。
毛筆の技術は書道経験が長い人などはすぐに対応できるでしょう。一方のレイアウトの技術は、独学するにも書籍等が皆無なので、それぞれの講座で学んでください。
筆耕の仕事をいつ始めるか?の答えは、レイアウトの技術を持っている事が大前提です。あとは、毛筆の技術のレベルで図ります。
毛筆のレベル
筆耕の仕事をするには、毛筆でどのくらいのレベルが必要なのか?を考えます。ズバリ、筆耕の仕事と言う事は、代金を頂くので、代金を頂ける技術レベルという事になります。
では、代金を頂けるレベルとは、どの程度のレベルなのでしょうか。まずは、各書道団体の等級は余り意味を成しません。
各書道団体の等級は、団体によって基準が異なります。また、筆耕では細字がメインになるので、幾ら優れた等級を保有していても細字のレベルは図れません。
細字のレベル
では、自分の細字のレベルをどう図れば良いのかと言うと、師匠がいる人は師匠に尋ねてください。師匠がいない人は、自分で判断するしかありません。
今は、たくさんの筆耕業者さんのホームページを見ることができるので、これらのサンプルを良く見て判断して下さい。
筆耕の仕事を始めたら
筆耕の仕事を始めたら、技術レベルはこの時点で終了ではありません。むしろ、スタートだと思った方が良いです。常に改善を心がけ、技術の向上を目指します。
僕の場合、筆耕の仕事を始めた頃の文字は、恥ずかしくて見ていられません。・・・というくらい技術は向上していると思います。筆耕3年で別人のような文字なっています。
まあ、筆耕に限った事では無く、職人の世界は死ぬまで勉強なんですよね♪
これぞまさに日本人気質!