筆耕の作品の仕上がりに対してのクレームは少なからずあります。当然、誤字脱字はダメですが、文字のクオリティに対してのクレームもあるのです。これはどんなに技術が高くてもあります。例えば・・・
この文字を見てどう思いますか?僕は普通の『彰』の文字だと思います。ところが、この文字ではダメと言うクレームを頂いた事があります。実際は『彩』か『杉』かどちらかだったのですが、それは【さんづくり】についてです。
【さんづくり】を毛筆で書いた場合、基本的には3つのポイントから成り立っています。
色々な書き方があると思いますが、これが比較的標準的な書き方だと思います。しかし、これはあくまで書道の世界の話で、一般の人には全く通用しない場合があります。実際、卒業証書の名入れの時ですが、『彩』か『杉』を書いた時にクレームが入りました。
「さんづくりが平行になっていないので書き直して下さい」
つまりこのように書いてくれと言う事です。正直、全く美しくないし、学校でもこんな形を教えているとしたら生徒が不幸だ!などと思いました。
でも、決してご依頼主の要望に対して意見を言ってはいけません。何故なら仕事が遅くなるだけで良い事が全く無いからです。「わかりました」と言って、サッサと希望通りに書いてしまいましょう。
もし、この手のクレームをたくさん言ってくるようであれば、次回からは依頼を断る事も選択肢に入れて良いと思います。お客様は神様ではありませんし、余りに手書きが気に入らないのなら印刷にすればいいのです。
ただ、クレームが入った時は素直に言う事を聞きましょう。「こんな字は美しくない!」と言う感情を「ぐっ」と押さえて♪
おわり
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